オフィス移転のご相談で、よく聞く言葉があります。
「急ぎではないので、良い物件があれば教えてください」
一見すると余裕があり、合理的な考え方に聞こえます。
しかし実際の現場では、この考え方が原因で希望条件の物件を逃してしまうケースが少なくありません。
特に東京23区の30〜100坪クラスでは、条件の良い物件ほど早く決まります。
この記事では、なぜ「急ぎではない」が移転失敗につながるのか、現場目線で解説します。
目次
この記事でわかること
- 良い物件を逃す会社の共通点
- オフィス移転で本当に難しいポイント
- スピードが求められる理由
- 解約予告後でも間に合う進め方
- 良い物件が出た時に動ける状態の作り方
「急ぎではない」が問題なのではありません。
問題は、
良い物件が出た時に動ける状態になっていないことです。
オフィス移転の成功は物件探しではなく、
スケジュール管理と意思決定の準備
で決まるケースが非常に多くあります。
なぜ良い物件を逃すのか
結論から言うと、
良い物件が出た瞬間に判断できる状態になっていないからです。
まずは簡単にチェックしてみてください。
あなたの会社は準備できていますか?
□ 希望エリアが決まっている
□ 必要坪数が決まっている
□ 解約予告期限を把握している
□ 社内稟議の流れを把握している
□ 決裁者が誰か明確になっている
□ 1〜2年後の増員計画を考慮している
1つでも曖昧な項目がある場合、
良い物件が出ても判断できない可能性があります。
結果として、
「少し検討します」
となり、その間に他社が申し込みます。
急ぎではない会社ほど急に動く
実務上、本当によくある話です。
「急ぎではないので、良い物件があれば教えてください」
とお話しされていた企業様が、
理想的な物件が出た瞬間に急に動き始めます。
しかし、その時になって初めて、
- 社長へ報告
- 社内稟議
- 再内見
- 他物件との比較
が始まります。
市場は待ってくれません。
例えば、
月曜:募集開始
火曜:初回内見
木曜:他社申込
金曜:募集終了
ということもあります。
特にセットアップオフィスは動きが早い傾向があります。
実際に当社へご相談いただく企業でも、
「急ぎではない」とお話しされていたものの、
条件に合う物件が出た際には、
- 想定賃料
- 必要坪数
- 入居希望時期
を事前に整理していたため、
スムーズに申込まで進んだケースがあります。
一方で、
- 社内稟議の準備ができていない
- 代表者再内見の日程が決まらない
- 条件整理ができていない
という状態では、
良い物件が出ても判断できず、
その間に募集終了となることがあります。
オフィス移転で本当に難しいのはスケジュール管理
多くの企業が、
「物件探しが一番大変」
と思っています。
しかし現場では違います。
本当に難しいのは、
移転スケジュール全体の管理です。
| フェーズ | 主な内容 | 目安期間 |
|---|---|---|
| 物件選定 | 物件探し・内見・比較 | 1〜2ヶ月 |
| 社内調整 | 稟議・決裁 | 1〜4週間 |
| 契約手続き | 貸主審査・契約 | 2〜4週間 |
| 入居準備 | 内装工事・引越し準備 | 1〜2ヶ月 |
| 退去対応 | 原状回復工事 | 2〜4週間 |
これらを並行して進める必要があります。
申込したらすぐ入居できるわけではありません。
条件交渉や契約書案の確認、
内装工事が必要な場合はさらに時間がかかります。
そのため、
解約予告から逆算したスケジュール管理が重要です。
解約予告後から探し始める企業もあります
実際には、
解約予告を提出してから物件探しを始める企業もあります。
もちろん間に合うケースもあります。
ただし、
- 二重家賃
- 原状回復
- 貸主審査
- 内装工事
- 引越し準備
を考えると余裕は少なくなります。
特に退去期限が決まっている場合は、
物件探しよりもスケジュール管理の方が重要になることもあります。
良い物件が埋まるまでの現実
人気物件では、
初回内見から数日で申込が入ることもあります。
特に、
- セットアップオフィス
- 駅近物件
- 築浅物件
- 希少な中規模オフィス
は動きが早い傾向があります。
仲介会社は借主側のパートナーです。
条件に合う物件が出た際には、
できるだけ早く情報共有を行います。
しかし、
- 社内稟議待ち
- 決裁者確認待ち
- 再内見待ち
が続くと、
その間に募集終了となるケースがあります。
動ける会社がやっている4つの準備
① 判断基準が決まっている
- 賃料上限
- 必要坪数
- 希望エリア
- 入居希望時期
が整理されています。
② 社内稟議を想定している
物件探しと並行して、
稟議資料の準備を進めています。
③ 1〜2年後の増員を考慮している
現在の人数だけでなく、
採用計画も踏まえて検討しています。
④ 仲介会社を活用している
物件紹介だけではありません。
- スケジュール逆算
- 条件交渉
- 貸主審査対応
も含めて相談しています。
FAQ
Q. 解約予告を出した後でも間に合いますか?
退去期限までの期間によります。
ただし、貸主審査・契約・内装工事・引越し準備を考えると、想像以上に時間が必要になるケースがあります。
まずは現在の退去期限から逆算したスケジュール確認をおすすめします。
⸻
Q. 退去期限まで6ヶ月あります。まだ早いですか?
30〜100坪クラスでは早すぎることはありません。
特に社内稟議や意思決定に時間がかかる企業様ほど、早めの準備が結果的に選択肢を広げます。
⸻
Q. 代表者がすぐに内見できません。どうしたら良いですか?
人気物件では再内見の日程調整中に募集終了となることがあります。
事前に判断基準や決裁フローを整理しておくことが重要です。
⸻
Q. 良い物件が出た時に何を決めておけば良いですか?
最低でも
- 希望エリア
- 必要坪数
- 賃料上限
- 入居希望時期
- 社内決裁者
は整理しておくことをおすすめします。
⸻
Q. なぜ期限が決まっている企業向けの仲介会社が必要なのですか?
期限が決まっている移転では、
物件紹介だけでなく、
- スケジュール逆算
- 貸主審査対応
- 条件交渉
- 契約手続き
を並行して進める必要があるためです。
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Q. 契約から入居まで何日かかりますか?
物件によりますが、契約後すぐに入居できるケースは多くありません。
特に内装工事が必要な場合は、
- 貸主工事承認
- 内装工事
- 電話・ネット回線手配
- 什器搬入
- 引越し
などの準備が必要になるため、契約から入居まで1〜3ヶ月程度かかることもあります。
セットアップオフィスや居抜きオフィスの場合は、比較的短期間で入居できるケースもあります。
まとめ
「急ぎではない」が問題なのではありません。
問題は、
良い物件が出た時に動ける状態になっていないことです。
オフィス移転は、
- スケジュール逆算
- 社内稟議
- 貸主審査
- 原状回復
- 意思決定
によって結果が大きく変わります。
急ぐ必要はありません。
しかし、
急げる状態を作っておくことは重要です。
良い物件が出た時に判断できる企業ほど、
移転をスムーズに進めています。
退去期限が近い企業様へ
- 期限に間に合うか確認したい
- 今の坪数で足りるか判断したい
- 会議室込みで必要坪数を知りたい
当社では東京23区を中心に、
30〜100坪のオフィス移転をサポートしています。
物件紹介だけでなく、
入居までに間に合うようにワンストップサービスでご提案いたします。
まずは現在の状況で移転スケジュールが現実的かどうか確認してみませんか。

