本記事は、
建物の取り壊しが決まり、現在のオフィスを退去することが確定している企業を想定しています。
- 立ち退き通知を受けている
- 退去期限が契約・通知で決まっている
- 現オフィスに残る選択肢がない
こうした状況で、
次のオフィスをどう判断すべきかを整理するための記事です。
移転をするかどうかを検討する段階の内容ではありません。
費用とスケジュールの目安は移転の全体像にまとめています。
目次
取り壊し移転の本質は「期限がすべて決まっている」こと
取り壊しが理由の移転は、他の理由と決定的に違う点があります。
それは、
スタート時点でゴールの日付が決まっていることです。
建物の取り壊しによる移転とは、ビルの解体が決まり、退去期限が先に確定した状態で行う移転のことです。借主の都合で始める移転と違い、期限が判断の上限を決めます。
- いつまでに出るか
- いつまでに引き渡すか
- それを延ばせるかどうか
多くの場合、
この期限は動きません。
にもかかわらず、判断が狂い始めるのはここからです。
判断が狂う会社が最初にやってしまうこと
取り壊し移転で判断を誤る会社は、
「通常の移転と同じ考え方」を持ち込んでしまいます。
- 条件をそろえてから決めようとする
- 比較を進めれば答えが出ると思っている
- 理想に近づける余地がある前提で動く
しかし、取り壊し移転では
期限がすでに判断の上限を決めています。
条件や比較は、
その枠の中でしか意味を持ちません。
実際に起きているズレ
現場でよく起きているのは、次のズレです。
「期限が最優先なのに、条件を最優先にしてしまう」
- 条件を詰める
- 物件を比較する
- もう一段階良い選択肢を待つ
この動きを続けるほど、
判断できる期間は短くなります。
結果として、
- 選択肢が消える
- 判断が一気に荒くなる
- 妥協幅が後ろ倒しで広がる
という形で、
最後に一番きつい決断をすることになります。
立ち退きの通知を受けた段階から相談できます。
退去期限と原状回復・引き渡しの条件から、申込みを判断する締切日と、期限内に入居できる物件の条件を整理します。取り壊しによる移転を相談する/お電話 03-6869-5265(平日 9:00〜18:00)
取り壊し移転で先に固定すべき判断軸
取り壊しが理由で移転を進める場合、
最初に固定すべき判断軸は次の3つだけです。
- 退去期限(絶対に動かない日付)
- 申込み判断の締切日
- 期限内に使える最低条件
この3点が決まらないまま物件を見ると、
判断は必ず後ろ倒しになります。
期限が動かせない移転では、候補を見始める前に狙える条件の幅を決めておくと、途中で判断が止まりません。
「良い物件」を探すと、なぜリスクになるのか?
取り壊し移転では、
「良い物件」を探す行為そのものがリスクになります。
理由は単純で、
- 比較すればするほど基準が増える
- 期限は比較を待ってくれない
からです。
この移転で必要なのは、
良いかどうかではなく、使えるかどうかです。
正しい判断基準は一つだけ
取り壊し移転で見るべき基準は、これだけです。
- 期限内に入居できるか
- 業務を止めずに使い始められるか
それ以外の条件は、
あとから調整する余地があるかどうか、という位置づけになります。
当社が仲介した移転先の事例はストークビルディング本石(43坪)で紹介しています。
関連記事:オフィス移転を「急ぎ」で成功させるために、本当に重要なこと、が理由でオフィス移転が確定したときの進め方
結論|取り壊し移転で最初にやるべきこと
建物の取り壊しが理由で
オフィス移転が確定している場合、
最初にやるべきことは
条件を詰めることでも、比較を進めることでもありません。
「期限を基準に、判断できる枠を先に切ること」
これができていない限り、
どんなに情報を集めても移転は前に進みません。
取り壊し移転では、
判断の順番を間違えた時点で結果が決まります。
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