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【30〜100坪向け】50坪のオフィスは何人で使える?一人当たり面積の計算例と、図面で確かめるポイント

監修:林 正幸(株式会社gram 代表取締役/宅地建物取引士)

50坪のオフィスに何人入るかは、面積だけでは決まりません。会議室や来客スペースにどれだけ使うか、区画の形、在籍している人数と同時に出社する人数によって変わります。50坪は約165㎡ですが、そのすべてを机の配置に使えるわけではありません。

人数に合わせた広さの考え方は、オフィス面積の決め方|人数別の適正坪数と失敗しない選び方 で詳しく解説しています。

この記事では、「50坪なら何人」と決めつけずに、人数ごとの計算例と、候補の図面で確かめる点を整理します。

結論

  • まず「50坪÷1人あたりの面積」で試算し、候補の図面で確かめます。 試算はあくまで入口です
  • 1人あたりの面積は、使い方で大きく変わります。 調査では、東京23区の在籍1人あたりの中央値は3.8坪でした(会議室や受付も含めた面積)
  • 在籍人数と、同時に出社する人数を分けて考えます。 フリーアドレスでも、出社が重なる日の人数で見ます
  • 法令で決まっているのは最低ラインです。 快適に働ける広さの目安ではありません

50坪で足りるかは、人数と使い方から一緒に確かめられます。
在籍人数・出社が集中する日の人数・増員の予定・必要な会議室をお知らせください。人数と会議室から必要な広さを相談する/お電話 03-6869-5265(平日 9:00〜18:00)

 

この記事でわかること

  • 50坪を人数で割った計算例
  • 1人あたり面積の調査データと、その読み方
  • 在籍人数と出社人数の分け方
  • 法令の最低ライン(事務所衛生基準規則)
  • 候補の図面で確かめる5つのこと
  • 50坪で手狭になりやすい会社の特徴

 

50坪を人数で割った計算例

オフィスの必要面積は、執務席に、会議室・来客スペース・役員室・通路・収納、そして1〜2年後の増員分を足して考えます。まずは、50坪を同時に使う人数で割ると、1人あたりどれくらいになるかを見ておきます。

同時に使う人数 50坪を人数で割った面積(1人あたり)
15人 約3.3坪
20人 2.5坪
25人 2.0坪
30人 約1.7坪
35人 約1.4坪

これは面積を人数で割っただけの計算で、収容できる人数を示すものではありません。 会議室・受付・収納・通路も同じ50坪の中に取るので、その分だけ執務席に使える面積は減ります。

 

1人あたり面積の調査データ

ザイマックス総研の調査では、東京23区のオフィスの1人あたり面積(中央値)は次のとおりでした。

  • 在籍1人あたり:3.8坪
  • 出社1人あたり:4.9坪(平均出社率は77.5%)

出典:ザイマックス総研「1人あたりオフィス面積調査(2026年)」(2026年8月26日公表・2026年4〜5月調査)。面積は契約上の賃借面積で、執務室のほか受付・会議室・休憩室・倉庫・専用部内の廊下を含みます。

この中央値を50坪に当てはめると、在籍で約13人になります。ただし、これは中央値を当てはめた計算で、50坪の適正人数ではありません。 実際には、1人あたりの面積をもっと小さくして使っている会社も、広く使っている会社もあります。自社の使い方で考えることが大切です。

 

在籍人数と出社人数を分ける

フリーアドレスや出社率の低い働き方なら、在籍人数より少ない席で足りることがあります。ただし、平均の出社率だけで席数を決めると、出社が重なる日に足りなくなります。

  • 全社会議・研修・繁忙期など、出社が重なる日の人数
  • 来客・面接・Web会議が同じ時間に重なるか
  • 部署ごとに出社する曜日が決まっているか

を確かめてから、席数と会議室の数を決めてください。

 

法令の最低ライン(事務所衛生基準規則)

事務所衛生基準規則では、労働者を常時働かせる部屋の気積(空間の容積)を、1人あたり10立方メートル以上とするよう定めています(設備が占める容積と、床から4mを超える部分は除きます。第2条)。

床面積に直すと天井の高さで変わり、たとえば天井が2.6mなら、1人あたり約3.85㎡(約1.2坪)にあたります(設備の分を除く前の計算)。これは法令の最低ラインで、快適に働ける広さの目安ではありません。

出典:e-Gov法令検索「事務所衛生基準規則」(確認日 2026-10-23)

 

候補の図面で確かめる5つのこと

同じ50坪でも、区画の形や設備の位置で、置ける席と会議室の数は変わります。候補の図面では、次の5つを確かめてください。

  1. 募集面積に何が含まれているか:トイレや給湯室が専有部の中か、共用部か
  2. 区画の形と柱の位置:整形か、柱が執務スペースの中にあるか
  3. 会議室を作れる位置:出入口・窓・空調の吹き出し口との関係
  4. 通路と避難経路:消防やビルの決まりは、管理会社と内装の工事会社に確認する
  5. 窓と換気:会議室で窓をふさいだときの換気

候補の図面があれば、席と会議室が入るかを一緒に確認します。
図面がまだ無い場合も、人数と使い方から、探す広さの幅を整理します。図面と人数をもとに相談する

 

現場で多い坪数計算の失敗例

 

現在人数だけで判断する

 

最も多い失敗です。

例えば、

現在25名

↓

50坪へ移転

↓

採用強化

↓

35名になる

↓

会議室不足

↓

執務席不足

というケースがあります。

オフィスは一度移ると数年は使い続けることが多いので、

現在人数だけで判断するのは危険です。

 

オフィス移転チェックリスト【保存版】いつ・何をすべきか時期別に解説

 

現在25名で50坪へ移転後、採用強化で35名となり会議室と執務席が不足する流れを示した図

実際によくある相談パターン

 

実際のご相談でもよくあるのが、

「現在25名だから50坪で十分だと思っていた」

というケースです。

しかし条件を整理すると、

  • 来年以降の採用予定がある
  • 会議室を2室設置したい
  • 役員室も必要
  • 来客対応が多い

という状況が見えてきます。

結果として、

50坪ではなく60坪前後を選ぶケースもあります。

現在人数だけでなく、

移転後の働き方まで考えることが重要です。

50坪で手狭になりやすい会社の特徴

 

50坪は使いやすい広さですが、

すべての企業に適しているわけではありません。

例えば、

  • 採用を強化している会社
  • 来客が多い会社
  • 会議室を3室以上設置したい会社
  • 役員室や応接室が必要な会社

は手狭になるケースがあります。

一方で、

  • フリーアドレスを導入している
  • 出社率が低い
  • 会議室が1室程度で十分

という企業であれば、

50坪でも十分運用できる場合があります。

 

会議室込みで考えるべき理由

 

現場でよく聞くのは、

「席は足りるけど会議室が足りない」

という悩みです。

特に20〜30名規模になると、

  • 面接
  • 商談
  • Web会議
  • 社内会議

が重なります。

執務席数だけではなく、

会議室も含めたレイアウトを考えることが重要です。

 

人数の増減が見込まれる場合は、当社の実務での目安(通路や共用部も含めて1人あたり2〜3坪)を入口にして、会議室や来客スペースを多く取るかどうかで上下させて考えます。この目安と上の調査の面積は数え方が同じとは限らないので、そのまま比べないでください。

1〜2年後の増員を考慮する

移転時には将来計画も重要です。

例えば現在20名でも、

  • 来年5名採用予定
  • 再来年さらに5名採用予定

であれば、

現在の人数だけで坪数を決めると手狭になる可能性があります。

移転後すぐに再度オフィス探しを始める企業もあります。

そのため当社では、

現在人数だけではなく採用計画も確認しています。

50坪オフィスを決める前に、会議室、来客スペース、役員室、働き方、増員計画を確認する図

東京23区で50坪オフィスを探す際の注意点

 

東京23区では50坪前後の募集は比較的多くあります。

特に、

  • 千代田区
  • 中央区
  • 港区
  • 渋谷区
  • 新宿区

では30〜100坪クラスの募集も豊富です。

ただし予算、設備、立地、入居時期など条件で絞っていくと物件は少なくなります。

千代田区や中央区では50坪前後の募集もありますが、会議室を作りやすい整形区画やセットアップオフィスは申込が重なるケースもあります。

実際には物件数よりも、

  • 社内稟議
  • 代表者再内見
  • 貸主審査

に時間がかかり、その間に募集終了となるケースも少なくありません。

良い物件を逃さないためには、

  • 社内稟議
  • 代表者再内見
  • 貸主審査

まで含めて事前にスケジュールを整理しておくことが重要です。

特に30〜100坪クラスでは、

内見から申込までのスピードが結果を左右するケースも少なくありません。

実際には物件探しそのものより、

社内の意思決定に時間がかかり、その間に募集終了となるケースの方が多く見られます。

オフィス移転は物件探しよりもスケジュール管理が難しいと言われる理由でもあります。

 

オフィス移転の解約予告はいつ出す?契約前・契約後のタイミングと注意点

 

50坪が向いているか迷ったら

現場では、

「50坪で足りますか?」

という相談をよくいただきます。

ただ実際には、

同じ25名の企業でも、

  • 会議室1室
  • 来客ほぼなし

の会社と、

  • 会議室2室
  • 面接が多い
  • 来客が多い

会社では必要坪数が変わります。

また、

移転後の採用計画によっても必要な広さは変わります。

そのため、

人数だけで判断するのではなく、

働き方や事業計画も含めて考えることが重要です。

 

FAQ

 

Q. 50坪オフィスで30人は使えますか?

面積だけでは判断できません。30人で割ると1人あたり約1.7坪ですが、会議室・通路・収納を同じ50坪の中に取れるかを、候補の図面で確かめる必要があります。

 

Q. 50坪で会議室は何室作れますか?

会議室の広さ、区画の形、必要な席数によって変わります。会議室を置いたあとに残る席数と通路を、図面で確かめてください。

 

Q. フリーアドレスなら何人まで利用できますか?

在籍人数だけでは決まりません。出社が重なる日の人数と、会議室・Web会議の場所が足りるかで確かめます。

 

Q. 50坪で役員室は作れますか?

可能です。

ただし会議室や執務席とのバランスを考える必要があります。

 

Q. 1〜2年後の増員はどの程度考慮すべきですか?

契約の期間と、その間の採用計画を並べて、増員後の席と会議室も図面に置いて確かめることをおすすめします。

 

Q. 契約したらすぐ入居できますか?

いいえ。

契約後には、

  • 内装工事
  • 什器搬入
  • 通信工事

などがあります。

契約したらすぐ入居できるわけではありません。

 

 

Q. セットアップオフィスでも50坪はありますか?

 

あります。

近年は30〜100坪クラスのセットアップオフィスも増えています。

会議室や内装が完成しているため、

移転スケジュールを短縮できる場合があります。

 

【2026年版】なぜ今、セットアップオフィスの人気が急上昇しているのか?|東京23区の移転実務ベースで解説

 

まとめ

 

50坪で何人が使えるかは、面積だけでは決まりません。人数で割った計算と調査データは入口として使い、最後は候補の図面で確かめてください。

ただし、

  • 現在人数
  • 会議室数
  • 来客頻度
  • 将来の増員

まで考慮しないと移転後に後悔することがあります。

また、

東京23区では条件の良い50坪物件ほど早く申込が入る傾向があります。

坪数だけでなく、

社内稟議や移転スケジュールも含めて検討することが重要です。

 

今の人数で50坪が適正か判断したい企業様へ

 

50坪で足りるかどうかは、

社員数だけでは判断できません。

  • 会議室は何室必要か
  • 来客対応はどの程度あるか
  • 1〜2年後に何名増える予定か
  • フリーアドレスを導入するか

によって必要坪数は変わります。

「現在の人数なら何坪が適正なのか」

「増員計画まで考えると何坪必要なのか」

「今のスケジュールで移転が現実的なのか」

を整理したい場合は、移転計画の段階から確認できます。

 

人数と会議室から必要な広さを相談する(お問い合わせフォーム)/お電話 03-6869-5265(平日 9:00〜18:00)

ご相談・物件提案・内見のご案内までは無料です。ご契約時の仲介手数料は賃料1ヶ月分(税別)です。